お知らせ
「メンタル」クリニックでの治療について
精神科や心療内科での治療について、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?その前に行ったことがないという方が多いのではと思います。
例えば「食欲がない」といった場合には、まず胃腸科や内科の診療所や病院に行く方がほとんどと思います。「体がだるい」「動悸やめまいがする」場合にも、まずは普段風邪をひいた時やインフルエンザの予防注射をしてもらっているかかりつけの先生に診てもらうでしょう。多くの場合、それが正解でしょう。診察や検査をしてもらい、薬をもらい、数日で回復することでしょう。だけども一週間、二週間経っても状態が変わらない、思わしくないとしたら・・・
おそらく皆さんは家族や知人に相談すると思います。健康でいるための知恵や方法をアドバイスしてもらい、自分なりにいろいろ試してみるでしょう。それでも思わしくない、むしろ悪くなっている気がする、さあどうしよう・・・
そのような場合、身体の症状の背後に心理的精神的な問題が隠れていることがあります。そうすると原因は身体以外にあるわけですから、身体の検査をしてもほとんど問題はなく、身体の治療薬を飲んでも回復しないのです。問題は「心理的精神的な問題」は専門家以外にはなかなか分かりにくいため、その対処が遅れてしまうことなのです。
私たち精神科や心療内科の専門医はそのようなトラブルを抱えて苦しんでいる方のためのトレーニングを日々積んでいます。あれ、普通と様子が違うな、という時には思い切って扉を叩いてください。お役に立てることがきっとあります。次回はもう少し具体的な症状の考え方についてお話しします。今しばらくお待ちください。
2015年09月27日